NGF公認校 アサカ・ゴルフスクール
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第2回 『遠足の前の日』 (2002.02.08)

  新たな年2002年を迎え早や2月。スクール恒例冬のイベント海外ツアーも無事終了。12月から2月までの厳寒期にクラブを握る皆さんに執っては、シーズン開幕に向け日一日が早まる時期に成って来ました。因みに今年の一月、例年に比べ雪も少なく暖かだった気がするのは私だけでしょうか?いずれにしても此の侭スンナリ春が来るとは思えませんが一月後にはポカポカ陽気の日が遣って来て、グリーンの草の匂いを待ち侘びる、我々の"わくわく感"もドンドン強く成って来ます。5ヶ月近く雪に埋もれる当地のゴルファーならでわの思い・・私に執っての大事な思いでも有ります。

 日々生活の中での"わくわく感"、皆さん今でも残っていますか、物心が就き始めた頃、血気盛んだった青春時代、振り返ると毎日とは言わないまでも、次々とわくわくする瞬間がやって来ていた気がします。其れが何時しかドンドン薄れて、ある年代にはスッカリあの"わくわく感"が何処かへ行ってしまうのです。良い年をして、わくわく感も無いだろう、そうおっしゃる方も多いかも知れません。でも私はその"わくわく感"こそが何時までも瑞々しい心を保つ大事な感情だと信じています。幸い私の周りにはこの"わくわく感"を纏った言わば"わくわく族"とも言える方々が沢山居らしゃいます。皆さんの特徴は、ニコニコ笑顔が素敵な事、健康で溌剌として、間違い無く実際の年齢より若く見られる事、そしてゴルフをこよ無く愛して居る事です。私がゴルフと出合った頃、コースには年に5〜6度しか出る事が出来ませんでした。それだけにコースに出る日が決まると大変、その日からわくわくドキドキ、落ち着かない日が続いたものです。それが前日ともなれば最高潮、小学生の遠足の前日と全く一緒なのです。テルテル坊主こそ吊るさないまでも、何度も天気予報を確認、リュックサックならぬゴルフバックの前を行ったり来たり、挙句の果てに朝が早いからと家族が驚く早い就寝、結果的にはなかなか寝付かれず、睡眠不足のなかコースに向かったものです。そして青空、緑一杯の風の匂い、緊張の中にも笑顔が輝いている仲間達と過ごす一日は、埃を被って元気を失いかけた心をリフレッシュしてくれる貴重な時間だったのです。

 教室にいらっしゃる生徒さんにゴルフの魅力に就いて質問すると、多種多様な答えが返って来ます。自然に触れての心地良い汗、健康的な面を強調される方、年齢、男女、技術差を越え競い合う事が出来る楽しさだとおっしゃる方、何が起こるか分から無い、思う様に成らないプレーへの挑戦意欲が魅力とおっしゃる方、プレー後の仲間との団欒、乾いた喉を潤すビールの味が最高とおっしゃる方、等々切りが無い程出て来るのです。そうです、それら全てがゴルフの魅力であり"わくわく感"の原点なのです。世間では、まだまだゴルフへの偏見が根強いものが有ります、最近では森前首相の退陣に繋がった発端に、ゴルフのプレー中だった事が大きく取り上げられました。あたかもゴルフが悪いかの様に、繰り返し繰り返し流されるプレー中の森前首相、挙句の果てに原水の寄港を急いだ理由がゴルフコンペだったと報道するに至っては、悲しみさえ覚えました。本来ゴルフは健全なスポーツで有り、瑞々しい心の活力と成る"わくわく感"一杯のスポーツなのです。

  長く厳しい冬も峠を越えました。私は2月に遣って来る大雪等厳しい気象状況も春に近づくセレモニーと位置付けています。春はもうすぐ其処なのです。裏付ける様に、毎年この時期に成ると、レッスンに通って来られる生徒さんの表情が変わって来ます。又お休みしていた生徒さんの懐かしい顔が見られる時期でも有ります。その皆さんの顔が春の匂い一杯のティーグランドに立つ日が近づいた事を実感し輝いています。正にゴルフを愛する皆さん執って"遠足の前の日"が確実に近づいて居るのです。今年もこの"遠足の前の日"の心を皆さんと共有出来る事に感謝し、より多くの出会い、そして感動の"和"を輪に広げて行くことを心に誓っております。

"遠足の前の日"私にとって何時までも大切に取っておきたい日なのです。
第3回 『ゴルフの神様
第2回 『遠足の前の日
第1回 『除夜の鐘

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