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第1回 『除夜の鐘』 (2001.12.08) 待ちに待ったゴルフシーズンがつい先日やって来た筈なのに、当地函館のゴルフ愛好家に執っては寂しいシーズンオフに成ってしまいました。街にはクリスマスソングが流れ、慌しい師走の風が吹き始めています。そして何れ除夜の鐘が2001年の終わりを告げるのですが、此時期私に執って感慨深いものが有ります。 始めてティーグランドに立った日の事、皆さんは覚えていますか?意外と記憶が薄れているんじゃ有りません?と言うより、何がなんだか分からない中、18ホールが終了してたと言う方が正しいかも知れませんネ。当然スコアーも電卓が必要な内容だった方が多い筈です。美しい自然、同伴プレーヤーとの会話等楽しむ余裕は無く、周りへの気使いと唯一の命綱とばかり、キャディーさんに頭を下げまくって目の前のボールを必至に追いかけた姿が想像されます。でも其の瞬間こそがゴルフの計り知れない魅力に引き込まれる第一歩だったのです。思い通りに成らないボールに悲しく悔しい思いの連続、其れが自分にも信じられないスーパープレーが飛び出し、諦めかけたゴルフへの挑戦意欲を掻き立ててくれたのです。一方では、いとも簡単にボールを飛ばす先輩ゴルファーが大きく輝いて見えた事でしょう。そんなヨチヨチ歩きの時代、18ホールを嫌な顔一つし無いで優しい励ましでリードしてくれた先輩ゴルファーには感謝の気持ちが一杯で、其の先知るであろうゴルフの楽しさ、面白さの芽が息吹くのをラウンド終了後の爽快感の中に感じた事でしょう。其れが自分の未熟さをアカラさまに不快感を示す先輩ゴルファーと一緒だったとしたら、如何だったでしょう。申し訳無い気持ちが脅えに変わり、悲しい時間が空しかった事でしょう。では何故その先輩ゴルファーが不快感を示したのでしょう?決め付けは出来ませんが、恐らく自分のプレーが思うように出来ないイライラが其の原因の多くだと思います。 先日私が尊敬するゴルフ教育研究会主任講師の治武隆氏から"プレーすることに意義"と言う便りが届きました。その内容には何時もながら共感を覚えるばかりなのですが、プレーヤーに執ってスコアーが幾つであったかと言う事もゴルフの魅力の一つながら、其の以前に、どのようにプレーしたかと言う事の方がはるかに大切で有る事、正にゴルフは"プレーすることに意義"が有る旨でした。プレーヤー同士がお互いを思いやり、楽しい時間を過ごしての結果がスコアーなのです。ナイスプレーを賞賛し合い、思うに任せぬプレーを励まし合う、そんな中でゴルフの魅力を満喫出来るのではないでしょうか。そしてプレーヤー同士の"和"が生まれ、更にゴルファー同士の"輪"が広がると私は信じています。その"和球"の精神がアサカ・ゴルフ・スクールの柱だと思っています。 今年もシングルプレーヤーから、初めてクラブを握る方まで、多くの生徒さんが熱心に学習されて来ました。とりわけ此時期、アサカスクール、初心者に執っての合言葉"除夜の鐘を聞こう"を目標に頑張ってきた生徒さんの姿が印象的に思い起こされます。私がゴルフと出会い、何とか人並みのスコアーで歩けるようになった頃を思い起こすと、ゴルファーに執って"除夜の鐘"と言う言葉は108ストロークを意味し、けして良い意味に使われてはいませんでした。しかし、ゴルファーとして独り立ち出来るスコアーこそが108ストロークなのです。そして"除夜の鐘"を聞いた時こそ、美しい自然、同伴者との競い合う楽しさ等々、ゴルフの魅力の扉を開いた時なのです。 去年まで今一歩の悔しさを励みに頑張り、見事鐘を鳴らした鈴木律子さん、出町孝子さん、高桑正子さん、鈴木彰子さん、岡鈴代さん、鳥山真由美さん、河越みゆきさん、佐藤基樹さん、クラブを振っても振っても進まないボールを必至に追う皆さんの姿を私は忘れる事が出来ませんよ。"先生!除夜の鐘鳴らせた〜"溢れる笑顔で報告してくれた皆さんの努力も決して忘れません。優秀にも、一年掛からないで100回の壁まで破った高見順一さん、浅野秀樹さんは立派でしたよ。ホンとよく頑張りました。其の陰に多くの先輩の、優しく、時には厳しい励ましが合った事も忘れられませんネ。112回と今一歩届かなかった長谷川キヨ子さんを始め、千葉典子さん、金澤裕子さん、工藤佳子さん、石川秀行さん、五十嵐和幸さん、小西第二郎さん、岩島純子さん、武田泉さん、鎌田操さん、島谷美智子さん、末永公子さん、吉江妙子さん、栄葦子さん、柿崎瞳さん、小川恭子さん、土屋悦子さん、来年の皆さんのガッツポーズ、楽しみにしてますよ。 2001年も間も無く終わろうとしています。ゴルフをこよなく愛する皆様にとって、思い出多き一年だったことでしょう。私も真にゴルフを愛する皆さんと過ごしたこの一年、教室で、コースでと、多くの感動を戴きました。心から感謝する思いを"除夜の鐘"に込めて、新年を迎えたいと思います。 |
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第3回 『ゴルフの神様』 第2回 『遠足の前の日』 第1回 『除夜の鐘』 |
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